問題の4KHzのピークに対して、
無理やりバスレフは影響あるのか?スーパーツィーターの影響はあるのか?
それを探るため、簡易ではありますが、MCACCにて簡易測定を行ってみることにしました。
条件は次のとおり
共通事項:スピーカーと測定のマイクの距離は、ツィーター軸上、1m。
①(無理やりバスレフの)ポートを塞ぐ。スーパーツィーターも外す。
②バスレフポートは塞いだまま、スーパーツィーターは接続する。
③バスレフポートオープン。スーパーツィーターは外す。
以上SWは使用せず。
④通常使用の状態 (ポートオープン。Sツィーター接続。SW接続)
測定結果
(①のTRIM値が他に比べて+1.0dBとなっていますが、チャンネルレベルが相対して-1.0dB低くなっています。よって無視してください)
繰り返しで恐縮ですが、表示は補正結果を表しています。実際の測定値は±を逆転してみてください。
①バスレフポート閉 STWオフ(つまりノーマル状態)

②バスレフポート閉 STWオン

③バスレフポート開 STWオフ

④ハスレフポート開 STWオン SWオン

測定結果
①→②
ノーマルからSTWをオン状態にすると、超高域(16KHz)が付加されるのは当然なのですが、(STWのクロスオーバー周波数は15KHz近辺のはず)
中域の特性にも変化が現れます。特に500Hzのレベルが-1.5dBと減少しました。
(測定誤差?と思い、3度測定しましたが、全て同様の結果でした)
①→③
バスレフポートをオープン(STWはオフ)
低域の特性には変化はありません。
低域特性に変化が見えない理由は、ポートの共振周波数は40Hz前後であり、測定範囲外のためと考えます。
1KHz、2KHzのレベルがわずかにダウン。4KHzはわずかに上昇しています。(測定誤差の範囲かもしれません)
①→④
ノーマルから通常使用の状態
中域の特性は②の状態と全く一緒です。
やはり、STWを追加すると、中域の特性が変化します。
SWを追加しても、相変わらず低域の特性は①のノーマル状態と一緒ですが、
SWは、極ごく低域のみ追加しています。クロスはおそらく40Hz近辺。③と同様の理由でグラフには表れてきません。
問題の4KHzのピーク、
バスレフポートを開にした③の場合のみ、グラフ上、+0.5dBとわずかに上昇が確認できます。が、これは測定誤差の範囲かもしれません。
以上の測定結果から、
バスレーフポートの有無、STWの有無、4KHzのピークには直接関連していないように見えるのですが、、、
汐さん、bfratさん、皆さん、いかがでしょうか?
それはさておき、STWを追加すると高域以外にも影響を与える、また実際に音も違う。と聞きますが、実際に測定してみると数値でハッキリとわかってしまうものですね。
理由は現状自分の知識では不可解ですが、、。不思議ですね~。インピーダンスが関係しているものなのでしょうかね?
ガサガサしたら、カタログ発見!!
SX-500 DOLCEⅡ 周波数特性 及び インピーダンス特性(カタログより)

参考までに。
各ユニットの配線チェックもしてみました。
ウーファー、ツィーターともただしく正相でした、、。(ほっ。タコじゃなくて良かった)