昔は、もっと時間が経つのがスローモーションだった気がします。良い意味で。
ほっとする時間がたくさんあった。
心にもゆとりがあった。
上っ面じゃない気遣いや優しさもたくさんあったような気がします。
不景気と言われる今の時代よりもずっと貧乏だったけど、人間らしさが溢れていた気がします。
心だけは、懐かしいあの時代と同じでありたいと思います。
さてさて、
今年も年始からオデオです。
実は昨年末なんですが‥少しごご年配の友人から「ミニコンポが壊れちゃったみたいで、CDが鳴らないんですよ~。」って相談を受けてたんです。
聞くと、壊れたミニコンは十数年前のオンキョーのミニコンFRシリーズ。ミニコンポとしてはまずまず音が良いと言われてたアレです。
CDが聞ければいいんだけどね。ただ、あんまり安いと音が悪そうだし、、電気屋に行っても何を買っていいか分んなくてね、、。
了解です。そのご相談、あたくしがなんとかしましょう!
せっかくだから、「音楽ってこんなに素敵なものだったんだ。」と思ってもらえるようなシステムを持っていきましょう!ちょっとだけ待っててね。
とお返事をさせていただいたのでした。
機材倉庫(クローゼットね)にあれがあったはず、、。
KENWOODのLSF-555(写真は新品のもの)
KENWOODの高級小型コンポK'sシリーズのスピーカーとしてラインナップされていました。
上位機種のLSF-777ばかりもてはやされていましたけど、この555も実はけっこう良い音で鳴るんです。
決して小ぶりではなく、自分のビクターSX-500よりも気持ち半廻りほど小さい程度の大きさ。重量は8キロあって、手に持つとズシリときます。
引っ張り出したスピーカーは、
以前、ハードオフでジャンクとして購入してそのまんま放置してたものです。
ユニットは生きてるけど、外装がけっこうボロ、。ネットは破けてはないけど汚れだらけ。
ツィーターユニットはお約束のボコボコ凹み。←これって指で突付いた訳じゃなくって自然となってしまう。音には影響ないんだけどね。年式も15年位前のもの。そんなんでジャンクとして並んでものを持ち帰ってあったものでした。
こいつを休み中にメンテナンスしてあげて。
さて‥プレーヤーとアンプは何にしようかしら?‥あんまの仰々しいシステムでは電源入れるのも億劫になっちゃうだろうし、。何か手に入れなくっちゃ。
(話は少し脱線しますよ)
とりあえず、偵察のためノジマに行ってみました。
今風のミニコンが置いてありました。値段は2~3万円とお手頃です。
どんな音がするのかな?
USBの音楽を再生してみると、、、
絶句‥なんですか、これ? この酷い音は?
ジャリジャリして耳障りな高域。
薄っぺらなヴォーカル。
ちっとも出てない低音。‥バスブーストをオンすると低音ボーボー言ってるだけで、声はさらに埋もれちゃうし。
聞くに耐えられません。
ハッキリ言ってノイズにしか聴こえません。
いくらなんでも酷すぎない?
他のミニコンも程度の差こそあれ全部この傾向。目糞鼻糞。
お店に置いてある、売っている。‥ということは、一般の方々?はこんな酷い音で音楽を聴いてるの??
以前からこんな傾向はあったけどこれほどじゃなかった。今やこんなのが当たり前?
ちっとも気持ち良くない。
打ち込み楽器ならそれなりに聞こえてくるかもしれないけど。
ミュージシャンの感情がどれほど伝わってくるのだろう?
何かに対してむしょうに腹が立ってきました。
こんなんで本物が判るのか?音楽が芸術だなんて、遠い話になってしまう。
軽薄短小、外がわ立派中身無しな今の世の中がそのまんま反映されてると思う。
だからと言うつもりは無いけれど、、。
しかし、改めてハッキリと世間に言いたい。
こんな音で聞く音楽は音楽じゃない。癒しなんて勘違い。ハッキリ言ってただのノイズです。耳が腐ります。
言いたいこと言って今日はお終い。