
ハードオフでサルベージしてきてあげたヤマハのレコードプレーヤー/YP-D51
その素性を調べてみると、、、
オーディオの足跡さんに詳しく載っていました。
定価は49,000円。なんと1975年頃の製品だそうな。
今でこそ安いじゃん、なんて思ってしまう程度のプライスタグですが、実はそんなことはない。当時の貨幣価値は脳内感覚換算ですが、今の3倍‥15万円くらいの価値があったんじゃないかな?くらいな気がします。
このYP-D51‥知る人ぞ知るあの有名なレコードプレーヤー、ヤマハGTシリーズの前身の作品とのこと。
キャビネットこそ全然違いますが、無骨なアームはベース以外そっくりです。
このアーム、眺めているだけでそそります。

ターンテーブルとアームを水平にするための、高さ調整機能。‥写真右手のハンドルを緩めてアーム全体を上下調整します。
ウェイト

PRO-JECTのものと違って、回転移動が比べ物にならないほど滑らかです。しかもウェイトが止めたい数値でピタリと止まり、微動だにしません。この安心感が素晴らしい。日本のモノ造りの確かさを感じます。
機能的には、オートストップ機構さえありません。
キャビネットに見えるスイッチは、33回転-オフ-45回転を切り替えるパワー・スピード切替と、ピッチコントロールノブだけ。

そして手動のアームリフター。このシンプルさが返って清ささえ感じさせます。
インサイドフォースキャンセラーはローラー付き糸吊りタイプ。
錘が欠品してましたが、ジョイフルホンダの金属コーナーでそれらしいものを探し出して流用。
釣り糸はダイソーの釣り糸です。

ターンテーブルは1.8kgのアルミキャスト製。必要十分な重量感。その駆動はダイレクトドライブ方式。
全体を眺めると、GTシリーズに比べ、キャビネットの厚みが比べて少ないこと、脚がやや華奢なため、重厚感には不足する部分はありますが、しかしながら、その佇まいはオールドな銘記としての雰囲気を十分かもし出してくれています。
これできちんと音が出てくれれば、大満足です。
カートリッジを装着していざ。
ターンテーブル回転オン!
アームリフターを落とすと、、
音が鳴り出しました! とりあえず一安心。
と思いきや、、
なんか微妙に回転が早いね、、。
‥そっか、そのためにピッチコントローラーで調整するんだな?
‥‥と思い、ノブを回してみました、、
ところが、
‥‥‥ちょうどの音程まで落とすと、回転が安定しない、、。
あげく、ランダム周期で極端に回転が遅くなる始末。
起き抜けだろうしと、しばらく様子を見ましたが、改善の兆しまったく無し!
36年モノだし、、モーターが腐ってるのでしょうか?
あるいは接点不良?
いずれにしても、早々と暗雲垂れこめてしまいました。
自分に治せんのかな??
‥そんな高等技術ありませんから。